グリッドを投影して個体差を調べる |
6月の束芋のベネチアに向けて機材の準備も忙しくなって来た。プロジェクター20台、プレーヤー20台、スピーカー10本となると設定だけでもちょっとした仕事になる。プロジェクターは厳密には色の個体差があって、1スクリーンの中でブレンドする場合、その色味が違うと違和感があるので、あらかじめ似た発色の個体を捜して組み合わせを見つける作業か必要になる。束芋のインスタレーションでは毎回この色合わせをやっている。地味な作業だが、色味を見るのと同時にランブ、フィルターなどのメンテナンス、LANの設定なども行なった。勿論1人では出来ず、今回協賛をいただいているNECビューテクノロジーから2名と私を含めて総勢6名で一日がかり。ベネチアへまた一歩近付いた気がした。
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2018.0730追記
そしてこのベネチアビエンナーレの日本館で発表された作品をまとめたものがこちら。
制作期間から設営、会期中も夏から秋にかけて収録した。
veni-imo : TABAIMO teleco-soup, 2011 束芋 Venezia biennale from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
veni-imo : TABAIMO teleco-soup, 2011
日本語/English Subtitles
Tabaimo (b.1975) converts her hand-drawn images into animation on a computer and incorporates them into installations using multi-projection and other means of expression. The work documents her large multimedia installation, teleco-soup, at The 54th Venice Biennale (Japanese Pavilion).
With the artist interview, it also reflects the 11 month production process of the work, integrating 18 projections, that was only possible at this venue.
Attention
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https://www.ufer.co.jp/education/index.html
2009年から2011年にかけて連続して大型の展覧会を開く事になった束芋。 第54回ベネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選ばれたからだ。 ちょうど、個展「断面の世代」が横浜美術館と国立国際美術館で巡回中であった。 その会期が終わらぬ間に、ベネチア・ビエンナーレに向けて11ヶ月間の活動が休む暇なく始まった。
日本館の特殊な建物に頭を悩ませ、構想し、それをチームで作り上げていく行程をインタビューと供にたどる。 「構造が足かせになるようであれば・・・」 「一つ一つの日本館の特徴を捉えていって・・・」 自分の世界感とその空間を見事に組み合わせて行く。 「空間や機会が与えられ、それに多くの方々に支えられて協力してもらって・・・」 ベネチアを乗り切った束芋であるが、彼女にとっていかにこのビエンナーレがプレシャーであったかは、この記録映像を見てもらえばわかるだろう。
「teleco-soup」、この不思議なタイトルはもちろん束芋の造語で、それについても本人が語る。
出演・束芋 監督・岸本康
本編/26分★ご注意ください!!★
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