ほんど2年ぶりのこのページだ。今回は携帯電話の代金について。
格安スマホというものが出回るようになったが、格安iPhoneという選択肢もあるという話。
私が携帯電話を初めて持ったのは、ロケで使うためにPHSを買ったのが最初で、その後Vodafoneから売り出されたノキアの携帯を3機種使って、iPhoneは4から使い始めた。PHS時代は月々の支払いは3千円までだった。その後携帯でパケット通信というものが始ってその単位がどの程度のものかわからぬまま使用料として加算されて行った。iPhoneに変えるにはパケットしほうだいというものに入らざるを得ない料金設定のために、仕方なく月々6〜7千円程度を支払っていた。最初は家族でも使うのは私だけだったが、家族の4人が持つようになって、月々3万円程度、年間40万近くになるのは、大した通信もしないのにかなり無駄の様に感じていたところで、2013年の秋、突如としてアップルがsimフリーのiPhoneを出した。最初はそれほど興味は無かったが、海外で使うためにアメリカとヨーロッパでも携帯を買って持っていたが、充電器などを持っていったりする事も面倒だし、日本から持ち込んだiPhoneでそのままローミングで繋ぐと3、4日で1万円を超えるのは、やはりこれもどうかと思っていたので、2013年の年末頃いろいろ調べてみた。そうするとMVNO(仮想移動体通信事業者Mobile Virtual Network Operator)というものがあるではないか。既に様々なサービスが始っており、音声通信も出来るいわゆる格安シムというのもが出始めていた。丁度2月にソフトバンクの契約更新が来るのでそれを機会にどうすべきか悩んだ。繋ぎ放題ではあるが通信速度が遅いので、それでどの程度まで実際使えるのか不安があったので、ひと月先に更新月が来る妻にsimフリーを提案してみた。妻は仕事も家庭もでほとんどwifiのある環境にいるので、通信速度はあまり関係に無いので試してみることになった。ただ最初のハードルが高いのは最初にsimフリーのiPhoneを購入しないとならないのと、電話番号を引き継ぐための手続が面倒に感じる点だ。ただ3年使えばiPhoneの代金8万円は月々2200円程度なので、通信費の基本料金1680円と合わせても3900円くらいで、ソフトバンクなどのキャリアかと比べれば半額近い価格になる。また番号ポータビリティーはやった事がないと面倒に感じるが実際には電話1本で手続番号がメールで届くので、それを新たな通信業者に連絡してsimの設定後に発送してもらうだけだ。不便に感じるかも知れないのは、引き継ぎの操作を行ってsimが宅配便で届くまでの約24時間電話が不通になるという事だけだ。simは日本通信のスマホ電話SIM フリーDataを実際に使い始めて通信速度を試したが、メールやグーグル検索などのテキストは全く問題無いし、何とFaceTimeAudioで通話出来てしまう事が分った。家族みんなiPhoneであれば電話代はかからない。写真の表示が少し遅いが、読んでいるうちに表示される程度だし、高速通信を使いたい場合は追加オプションでwebから購入できるので、価格差から考えると十分使えるということになって私も2月に移行した。
それから2ヶ月経った頃にまだあまり浸透していない様だったので雑誌に記事で書いた。内容は以下のような事。
MVNOのbモバイルのsimでiPhone5sにして約2ヶ月。
総じて、もっと早くにsimフリーがあれば良かった。速度制限200kbpsの私の体感速度は、email、メッセージ、FBのメッセンジャーなどの文字データはストレスなし。
FaceTimeオーディオは問題なく通話。(結構これは大きな収穫)
Webサイトも文字中心の検索やモバイルサイトはほぼ問題ない。Google検索は快適。JRのチケット購入も少しゆっくり程度。日経電子版も少しゆっくり。ページの読み込みに少しかかるが実用レベル。
地図はちょっとゆっくり。使えなくない程度。カーナビはappleマップ、Googleとも問題なく使えた。
ラジコは時々途切れる。
動画は気長に待っても無理っぽい。
PCサイトは重いページはそれなりゆっくり。デザイン凝っていても軽いページがある事が分かり新鮮。これからは軽さも大事かなと思う。
電話番号も移行できるし、1560円の使い放題はデータ速度はスローライフ的だけど、無用にネットを見なくなって丁度いい。仕事には使えないが必要に応じて高速へ切り替える事も出来る。先日ロケで高速を使ったが1日64MB程度だった。500MBで1200円。月に7日くらいの外出仕事だとこれで十分。最初は月に1560円のオプションで3GBの高速を付けようと思ったが、ほとんど必要ない。
———————(2014年5月記)
それから3ヶ月、スローなデータ通信にも慣れて特に高速は不要かなと思っていたところ、2014年8月から1年契約をすれば1GB無料、2GBが340円というサービスが期間限定ではあるが登場。1年ごとなら継続契約しても良いかも知れない。
またsimフリーを使うことによって、海外での利用が各段に安くなる。日本のキャリアの国際ローミングは安くてもデータが2〜3000円/日かかる上、SMSや通話は別なので、2,3日で1万円越えてしまったことがあった。現地のプリペードのシムは滞在日数に合わせたものがどの国でも3千円程度で入手出来る。また出かける前に国内で入手できる30日程度使えるsimが3〜5千円程で十分な内容のものが通販で手に入る。現地の空港などでも売られているが、購入に30分程度はかかってしまうので疲れている長旅では避けたいし、出迎えなどがある時は時間もとれないので、先日試しに国内通販を使ってみた。電話番号が決まった状態で送られてくるので、飛行機の中で差し替えておけば、現地ですぐに利用できる。相手先に番号を知らせておくことも可能なので便利。実際に電源を入れてすぐに電話とSMSが使えるようになった。ただネット接続がうまく行かなかった。いろいろ試行錯誤したら日本通信のAPN設定が邪魔したいた様だ。APNの設定を削除すれば問題なくネット接続も出来て快適に使えた。APNの設定に関してはほんとど不要で繋がるようだが、今回使ったオーストラリアのOPTUSのsimは日本通信の設定が特殊だったのか、それがあるとネット接続が出来なかった。APN設定がiOSののバージョンによって変化しており過渡期なのかも知れない。
OPTUSのsimはいろいろあるが、私が買ったのは通話250分に500MBのデータ、オーストラリア国内のSMSやソーシャルへの接続が無料で送料込みで約5000円。ローミングなら2日で5000円は越えるので、やはり格安。海外旅行で地図や時刻表が使えるのはとても便利。
このようにsimフリーのiPhoneを購入するのは8万円程度の出費になるので高価に感じるが、3年程度使うのであれば実際には格安。ソフトバンクなどのキャリアで契約している半額の出費に押さえられる。日本通信がイオンなど提携して格安スマホを発売しているが、スマホはアンドロイド。iPhoneもsimフリーを日本通信などで契約して使えば、格安スマホほどは安くないけれど、感覚的には格安でiPhoneが使える。
2018.0730追記
今やsimは安いのが当たり前になりました。本来の端末の価値に対するコストが明確になって来たようにも思いますが、それでもまだ高いのかも知れません。20年前にはダイヤルアップでインターネット代に6万/月なんてこともあった訳です。
SUGIMOTO 杉本博司 Hiroshi Sugimoto from Ufer! Art Documentary
SUGIMOTO
日本語/English Subtitles
2008年から5年間、杉本博司の作家活動を追いかけた。写真作品を中心に立体から舞台、美術コレクションまでを手がけ、妥協をせずに何でも自分でやってみないと気が済まないアーティストは、どんな風に時間を使っているのだろうか。様々なアイデアを具体的な形として作品化してゆく過程を堪能しながら、研ぎ澄ました作品を創出してきた杉本。その根幹には常に人はどこから来てどこへ行くのかという作品コンセプトと共に、人類の行く末を憂いでいる姿がある。
本作品はインタビューを軸に渡米から今日に至るまでの経緯や、8×10写真へのこだわりを紹介。また杉本作品の中核のひとつであるジオラマシリーズをアメリカ自然史博物館で撮影する杉本に同行し、現像、プリントの一連の工程を初めて動画に収録。金沢21世紀美術館や国立国際美術館での個展のメイキングやイズ・フォト・ミュージアム、原美術館での造園作業、杉本文楽のメイキングなどを紹介すると共に、駄洒落好きでオチがないと満足しない、徹底して人生を楽しむ杉本博司という作家に出会っていただける。
http://www.ufer.co.jp/works/sugimoto/
出演・杉本博司 監督・岸本康
Appearance by Hiroshi SUGIMOTO
Directed by Yasushi KISHIMOTO
本編/66分
Original story 66min.
The film follows the artistic life of Hiroshi Sugimoto from 2008 to 2013. While an established photographer, the artist also produces sculpture, performance and has his own art collection. Given his tendency to perfectionism, how he is able to manage his time among his various projects is a mystery. Sugimoto enjoys the process in which his ideas realize concrete form and has produced many brilliant works. All his work seems to share the question, where do we come from and go from here, in common, raising issues about the fate of mankind in the process.
In the film, Sugimoto himself talks about his journey since his debut in the US and his career up to today, and his fascination with 8×10 photos. The film also comprehensively captures the artist’s production process for the first time, including a diorama photo shoot, one of his most well-known works, at the American Museum of Natural History, as well as developing and printing at his studio. Going backstage at his exhibition at the 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, The National Museum of Art, Osaka, Izu Photo Museum, Hara Museum and of his Bunraku performance, the film reveals Sugimoto’s playful, yet rigorous, enjoyment of life.
http://www.ufer.co.jp/works/sugimoto/english.html
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http://www.ufer.co.jp/education/index.html
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http://www.ufer.co.jp/order/english.html
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